空飛ぶ豚と双頭の犬、クライスラー「パシフィカ」の不可思議CM

　颯爽と走る姿は、よくある現代のミニバン。

　ところが、後席に乗った少年がふと外を見上げると、羽根の生えた豚が空を飛んでいます。ビックリ！

　「これは驚くよねー」と思ったら、そしらぬ顔でゲームに興じていて、それはそれでビックリ。

　少女が見つめる先にいるのは、黒づくめの男性と……オルトロス!? 日常的な交差点の風景に、「HELL（地獄）」のサインと古い館。

　パシフィカ ハイブリッドは停まらず走ります。

　クライスラーの店舗が目的地だったようです。後席から降りてきたこどもは、サイドステップの下に足をサッとかざしてスライドドアをクローズ。指差す先の大きな月は、ブルームーンなんですね。ブルームーンは現実にある現象ですが、うっすら雲がかかっておとぎの国の風景みたいです。

　タイトルの「Flying Pigs」は直訳すると「空飛ぶ豚」ですが、「現実にはありえないこと」という英語の慣用句。双頭の犬、オルトロスには「速い」という意味があります。電気のみで約35kmを航行できるパシリカ ハイブリッドを「ありえないぐらいすごいし、速い」と表現しているのだとか。動画ではハイブリッドで走っているのかどうかはっきりしませんが、「ただものではない感じ」はしっかりと伝わってきますね。